m0ronic coder in LOL way

O HAI THIS BLOG PURPZIEZ 2 B UZED AZ MAH PLESIOUS MEM. :)

2014/02/27

git push ; # git@github.com:hiyuh/gentoojp-flyer.git

OSC2014 Tokyo/Spring向けにアップル・スメル漂うネタチラシを作った.
https://github.com/hiyuh/gentoojp-flyer
2ページ目の空白が目立つので,誰かネタを下さい.

2014/02/08

diff orig reprint ; # Ishimoto Mishio

ブログを放置し杉なので,久し振りに読書感想文の様なモノを書く.

講談社学術文庫版 石本巳四雄 科学を志す人々へを読んだ.
「学術文庫版まえがき」には,
(中略)
 本書は亡父石本巳四雄が,科学者のあり方と科学研究の進め方について自己の考えをまとめたもので,昭和十四年に柁谷書院から『科学への道』と題して出版された.
(中略)
 父は軍人の家系に育ったものとして厳格であったが,一方,大正期に青年時代を過ごしたためか,自由主義・合理主義的で,自発性を重んじ,また若い学生に接することが何よりも好きであった.
(中略)
 なお,本書は地震の研究という一章を含んでいたが,現在の研究の進展から見て削除した.また当時の文章として漢字が多かったが,若い読者の便宜を考え新仮名遣いに直し,ルビを振るに留めた.その他,当時の風潮に伍した一,二の文章を改めたほかは,著者の意図を気持そのまま伝えるものとして,旧来の形で刊行に付した.
(中略)
  昭和五十九年三月二十五日  石本 真
とある.

は? 文章を改変しておいて,著者の意図がそのままになるワケ無ぇだろ!!1
取り敢えず,全部読んでみたトコロ,具体的にドコを改変したのか目印が無い...

密林に柁谷書院版は無いので,図書館で探してもらったトコロ,県立図書館に昭和十九年十月廿日廿二版があるとの事だったので借りてみた.

で,表紙.
>文部省推薦<

更に,奥付.


>定價 一圓八十錢<

記述は文語体だが,「読める! 読めるぞ!!1 (CV: ムスカ」

で,全部読んでみたトコロ,再版時に削除された一ヶ所を見つけた.
但し,一々語を比較したワケでは無いので,他にもあったかもしれない.

>ムッソリーニ<

イイ感じに反動極右分子力が高まってきたトコロで,時事ネタを絡めて締めさせて頂きたいと思います.

此れは恰もオリンピック競技會に於て第一等を獲得するや否やの類似の如くである.世界的競技會に於て,日本人が第一人者となるもならざるも何ら影響なしと泰然たる人士も,實際競技場において競技會の第一等を日本人が克ち得たる時の感じは,全く日本に生まれたるを喜ぶ外はない.君ヶ代の吹奏とともに日の丸の高く蒼空に飜るを望む者,誰か感激無くして見送ることは出来やうか.或る人は競技を以て青少年の行なふ遊戯類似の行動と思ふかも知れぬが,それにしても,感激は筆紙に盡し難いものである.ましてや學問の争覇戰において勝を占めたる場合,全く心を動かさざるものがあるであらうか.

2012/07/18

while (b = paperbook(FUJIWARA_Iori)) read(b, &me, sizeof(b));

学生時代にちょっと手を着けた藤原伊織の著書が懐かしくなったので, 密林から不足分を仕入れて文庫本になっているブツを全部読んだ.

ダックスフントのワープ
テロリストのパラソル
ひまわりの祝祭
雪が降る
てのひらの闇
名残り火
蚊トンボ白鬚の冒険(上)
蚊トンボ白鬚の冒険(下)
シリウスの道〈上〉
シリウスの道〈下〉
ダナエ
遊戯

未完の遺作を除けば,故人の著作は終わりが見えているので,始めは読みきってやろうと言う気になるのだが,いざ読み終わってしまうと,この人の新しいブツはもう読めないんだなぁ,と言うなんとも言えないカンジになる.
「なあ。きのう、おれがさんざ聴かされたやつがあるだろ」
「なに、ラッパのこと?」
「ああ、あれをきょうもやってくんないかな。おんなじ曲でいい」
「きのうはうんざりしたって、いったじゃない」
「もう一度、うんざりしたいんだ」
<中略>
「いい人ばっか、早くに死んでくね」
「そのとおりだ」と私はいった。「まったくそのとおりだ」

2011/11/30

read(debianjp_git_book, &me, 306 * PAGE_SIZE);

B「やぁ,ジョニー,聞いてくれよ.」
J「なんだい,ボブ.」
B「この前,非リア充過ぎて棒茄子の使い道が無いみたいな事をブツクサ言っていたら,ひょんな事からDebianJPのエラい人の愛猫にトイレ的なモノを買ったんだ.
J「経緯がイマイチよく分からないケド,それでどうしたんだい?」
B「で,お返しだってんで,献本してくれたのよ.」
J「ほうほう,さすがエラい人だね.何を貰ったんだい?」
B「『Gitによるバージョン管理』ってブツだね.」
J「え?
B「え?
J「……」
B「……」
J「Un ange passe.
B「と言う訳で,せっかくだから書評を手伝っておくれよ.」
J「オーケー,仲良く罪滅ぼしと逝こうか.」

B「まずは,ボクが気に入ったトコロから話そうか?」
J「うん.」
B「ボクが気に入ったのは,第2章と第5章のストーリー仕立ての説明だね.」
J「ほうほう.」
B「第2章は,秘蔵${HOME}/.*rcをgitレポジトリにぶっ込んで少しずつgitの扱いに慣れて行くってカンジ.出だしが印象的だね.」
どの環境にもノートPCのホームディレクトリ下にある設定ファイルをコピーして使っていた。……それでもなんとかやってきたのだが、先日誤って設定ファイルを削除してしまった。……なんとか苦労して元に戻すことができたものの、こんな面倒なことは二度とやりたくないと強く思うようになった。
B「ジョニー,どうしてボクがこの出だしが気に入っているか分かるかい?」
J「『楽する為の苦労を惜しまない』ってのは,伝統的ハッカー気質の一つだよね.」
B「そうそう.一般人には理解されない事がタマにあるよね.バージョン管理ツールの有用性を説いても,終いには『yymmdd.zipはウチの文化だから』とか言い出す人とか居るからね.」
J「それはモノスゴク実話臭くて笑えないなぁ.」
B「そう言う意味では,分散バージョン管理ツールの有用性をストーリー仕立てで一通り説明してあるってのは,頭の固いヒト向けの布教用に便利かもね.」
J「あぁ,それはあるかも.」
B「第5章は,複数人での開発を想定したgitの運用についてのストーリー仕立ての説明だね.」
J「分散バージョン管理ツールってさ,サーバが必ずしも必要ではないからボッチで使ってもそれなりに便利なんだけど,いざ複数人で運用ってなるとある程度作法と言うか決まりと言うかコンセンサスみたいなモノが無いとグチャグチャになるよね.」
B「そうだね.で,終いには『ヨクワカランので現行の最新版でもう一度レポジトリ作り直す』とか言い出すんだろ? つーか,現行の最新版がどれか分かってたら作り直す必要なんか無ぇだろっつーの.」
J「……今日はモノスゴク実話臭くて笑えない話がポンポン出るね.」
B「この物語はフィクションです.登場する人物・団体などはすべて架空のモノであり,現実とは一切関係ありません.」

J「次は,ボクが気に入ったトコロを話そうか.」
B「頼むよ.」
J「ボクが気に入ったのは第7章でOSS開発への参加に触れているトコロかな.あと,第13章でgitレポジトリの中身について説明しているのは面白いね.」
B「ほうほう.」
J「第7章では,ストーリー仕立ての展開で,コミット権の無いdownstreamとコミット権の有るupstreamでのgitの運用について説明してる.続く第8章で詳しく解説されているrebaseとかについての巧い準備体操と言うカンジがするね.」
B「OSS開発にメールベースで大量のpatchをやり取りしているらしいってイメージしか無い人達向けに,更に一歩,開発側に踏み込んだ内容ってカンジだね.」
J「そうそう.」
B「実際には,プロジェクト毎にChangeLogの体裁やらソースコードのインデントまでローカルルールが結構あるトコも多いよね.」
J「patches are always welcomedなトコがほとんどだから,別にそんなにビビる必要無いケドね.」
B「でもやっぱ最初っからカッコ良くキメたいのさ,フツーは.」
J「そんなもんかね.」
B「で,第13章は?」
J「gitレポジトリの中身,詰まるトコロ,.git/以下がどうなっているかについてだね.」
B「ほう.」
J「gitの運用に従って.git/以下に生成されるオブジェクトとハッシュ値について……ややバイナリな話だね.」
B「16進数萌えにはタマラナイ内容と?」
J「そんな萌え属性は聞いた事無いのだけれど,世の中広いからね,そう言う需要もあるのかな……」

B「本全体の印象としては,ストーリー仕立ての導入に続いて詳しい解説と言うカンジの繰り返しかな?」
J「英語のman pagesだけだと挫けてしまいそうな人には,良い日本語情報かもね.」
B「gitに限らず,分散バージョン管理ツールってRCSやCVSみたいな古代遺物を触ってなくてもフツーに使い始められるからもっと普及するとイイね.」
J「早く『yymmdd.zipはウチの文化だから』とか言う人が居なくなるとイイね!」

2011/10/12

reunion(ONCT);

三連休の頭に高専の同窓会があったので,久しぶりに実家の方に帰った.メンツとしては,大体2/3位は集まったみたい.次の幹事も決めてたから,そのうちまたあるかもしれん.

ついでに実家によったら,近所の道路工事現場から遺跡が見つかったとか言うので見に行ってみたけど,ショベルカーで穴を掘ってるだけで素人目には何の遺跡なのか分からなかった.あとで,このあたりに発掘したブツの情報が出そうなので,メモ.

2011/07/09

from GB import KoaIsshin # 2011/03/22 ~ 2011/07/06

日本刀を手に入れた.興亜一心刀と言う近代刀で,軍刀.

金持ちだったら有名な古刀とかを国内の刀剣商から買うのだろうけれど,大して金持ちでも無いのに珍しいモノ好きのオタクなので,美術品的にはグレーゾーンとの説が電脳世界ではまかり通っている軍刀を,ワザワザ国外から輸入してみた.多分,真似する人は居ないだろうけど,オレが調べた限り,その手の情報が少ない感じがしたので,メモ代わりに書き留めておく.

海外から軍刀を輸入する際は,色々覚悟しておく必要がある.例えば,モノの状態が思ったより悪かったり,ニセモノを掴まされる可能性もあるし,ホンモノだったとしても,審査する先生の評価によっては,銃砲刀剣類登録証が発行されない可能性もある.モノがモノなだけに,安くても20万円近くするのが普通なので,その程度の金が吹っ飛んでも動じない覚悟で臨む必要がある.

つー訳で,その辺りの覚悟が出来たら,御目当てのブツを購入する.大体,支払い方法は,1)クレジットカード,2) PayPal,3) 銀行から送金の3通りくらい.クレジットカードは為替とか全部込みで処理してくれるので楽だけど,小口の古物商なんかだと「クレジットカード番号をEメールでよこせ」みたいな事を言ってくる怪しいトコロもある.PayPalも為替とか全部込みで処理してくれるけど,確か取引金額の4%を手数料として取られる.銀行からの送金は,外国向け送金になるので手続きが色々メンドイし手数料も取られるけど,キチンと手続きを踏めば,確実で安全な気もする.つーわけで,どれも一長一短なので,好きなのを選べばヨロシ.因みに,今回オレは銀行から送金した.購入に際して,特に事前の法的手続きをする必要は無い.普通の業者なら,購入後にブツの発送が済んだらEMS追跡番号を教えてくれるので,郵便局か税関から連絡が来るまで追跡結果を見て待っていれば良い.

ブツが国内に入ると,大体,「通関手続きを必要とする郵便物のお知らせ」と言うモノが来る.これは,「価格が20万円を超える国際郵便物の通関手続の見直しについて」にある様に,20万円以上のブツである可能性がある場合,通関手続きをする必要があるから.コレには通関委任状と返信用封筒が同封されているので,オレの場合は,銀行から送金した際の書類とかのコピーと一緒にまとめて送り返した.今回のブツは20万円以上しなかったので,結局課税はされなかったみたい.

その後,大抵の場合,銃砲刀剣類登録証が付属していないので,税関から「外国から到着した郵便物の税関手続きのお知らせ」と言う簡易書留が来る.ソレには,
(日本刀等)
貴殿(社)宛の刀剣等については、住所地の教育委員会にあらかじめ登録申請が必要とされています.
なお、東京都教育委員会(TEL:03-5320-6862)で申請を受けたものについては、毎月第3火曜日に郵便事業株式会社東京国際支店において登録審査を行っています。
とか書かれているので,自分の住んでいる都道府県の教育委員会に電話をする.オレは埼玉県在住なので,埼玉県庁教育局生涯学習文化財課と言うトコロに電話した.今回オレは,ココの担当者経由で件の登録審査の予約を取った事になる.

で,予約した日の登録審査に出席して,審査した先生方からOKが出れば,即日で登録可能証明書と言うモノが発行される.一部の軍刀は,法的には美術品ではなく,武器として扱われる為,鑑定証明書が発行されない代わりに,コイツが発行される.因みに,ブツが興亜一心刀だと分かると,他の刀の審査していた先生達も混じって色々話し合っていたので,「ヤヴァいかな?」とか思ったのだが,なんやかんやでOKが出た.審査して頂いたのは藤代興里先生と言う方で,後で知ったのだが,スゴイ先生らしい.最後に「こう言うモノは残していかないとね」とかニコニコして言っておられたのでとても印象に残った.

次に,管轄が経済産業省貿易経済協力局貿易管理部貿易審査課とか言うアリエナイぐらい名前が長いトコロに移って,輸入承認の個人使用の特例を適用して貰う.具体的には,当該課に電話で連絡した後,発行された登録可能証明書などなどをFAXで送るとアッサリ適用される.因みに,一ヶ月に一度,三振り程度までなら個人使用の特例と判断するらしい.

更に,管轄が税関に戻って,輸入承認の個人使用の特例が適用された旨を連絡すると共に再度発行された登録可能証明書などなどをFAXで送ると,やっとブツが税関を通って自宅まで来る.

最後に,自分の住んでいる都道府県の教育委員会,オレの場合は埼玉県庁教育局生涯学習文化財課に再度電話すると,都道府県の教育委員会主催の刀剣登録審査会に来る様に言われるので,再度審査を受けて銃砲刀剣類登録証を発行して貰う.因みに,銃砲刀剣類登録の手数料として,刀剣一振りにつき6300円かかる.

デジカメがあれば写真でも貼りたいトコロだが,生憎手元にない.素人目に状態を見ると,九八式の拵で極一部に薄錆と刃毀れがある.白鞘も無いので,その内,研ぎと一緒にどこかに出したいと思う.

追記:携帯のカメラで撮ったヤツを貼っておく.

2011/04/08

analyze(JiShuku); /* 2011/03/11 ~ */

 ボブ「やぁ,ジョニー,聞いてくれよ.」
ジョニー「なんだい,ボブ.」
  ボブ「自粛ってどう思う?」
ジョニー「余震と津波と原発はどうでもイイの?」
  ボブ「ボクには余震を止める事は出来ないよ.津波被害も原発の件の対応も今の段階でシロウトが何か出来るかって言ったらちょっとムリだなぁ.モチロン,シロウトのボクらでもこの先どうすんのかとかは考える必要はあると思うよ.でも,自粛は今のうちにボクでもどうにか出来そうな気がするんだ!」
ジョニー「ナルホド,取り敢えずは出来るトコロからコツコツと,ってワケだ.」
  ボブ「そうそう.」
ジョニー「で,キミはどう思っているんだい?」
  ボブ「ちょっと待っておくれよ,ブラザー.ボクが先にキミの考えを訊いたんじゃないか?」
ジョニー「まぁまぁ.キミから『どう思う?』って訊いてきたからには,なんとなくキミ自身の意見みたいなモノはもうあるんじゃない?」
  ボブ「その通りだけど,キミの意見を聴くとボクはアカラサマに影響を受けちゃうから,あんまり自分から先に言いたくないんだよ.」
ジョニー「誘導尋問しているつもりは無いんだけどなぁ.ま,何の話を始める前にもさ,ぼんやりとでも最初に持っていた意見はそれなりに大事にした方がイイよ.でも,その意見を変えない頑固さを持てって言ってるんじゃないから勘違いしないでね.」
  ボブ「ハイハイ,分かってるって.他に注意点は?」
ジョニー「ボクがこれから話そうと思っているのは,便所の落書き以上で読書感想文以下の様なモノだろうからそう大したモノだと思わない事だね.」
  ボブ「どゆこと?」
ジョニー「つまりさ,こう言う社会現象を"○○的なるモノ"と解釈した場合にいつも憑いてまわる胡散臭さの事さ.」
  ボブ「イマイチヨクワカランよ?」
ジョニー「そろそろエラい人に登場してもらった方が良さそうだね.ルース・ベネディクトって言う文化人類学者は知ってる?」
  ボブ「菊と……『菊とポケモン』!」
ジョニー「それは違う人のだね.」
  ボブ「おっと,いけねぇ.間違えちった.」
ジョニー「彼女は『菊と刀』でこう言っているよ.」
本書の叙述を裏付ける申し分のない権威がいるとすれば,それは,いわゆる市井の人である.つまり普通の人である.だからといって,「普通の人であれば,特定の状況を一つひとつ実際に体験したことがあるだろう」と言いたいわけではない.そうではなくて,「普通の人が特定の状況を見れば,事の次第はかくかくしかじかだと認めるだろう」と言いうことなのである.本書のような研究は,思考や言動の,根の深い習慣を描き出す事を目標とする.かりにそこまで至らないとしても,やはりそれが理想である.
 このような研究の場合,必要な情報はすぐに飽和状態に達する.そのような点に達すると,情報提供者の数を大幅に増やして追加の証言を得ても,証言全体の信憑性は高まらない.たとえば,だれがいつ,だれに向かってお辞儀をするのかという問題は,日本全体を対象とする統計を必要としない.お辞儀をすることが公式,非公式に必要とされる場面は,だれからでも聞き出せる.そして幾つかの裏付けが取れれば,そのあとわざわざ百万人の日本人から同じ情報を得る必要はない.
 ボブ「これって取材力不足な"なんちゃってジャーナリスト"の言い訳に聞こえるよ?」
ジョニー「そうだね.でも,この手の類いは現実的にはそういうモノなのさ.諦めてくれたまへ.」
  ボブ「あぁ,つまり,その点を差し引いて受け止めろって事ね.」
ジョニー「そうそう.」
  ボブ「オーケー,眉唾の準備は万端さ!」

ジョニー「じゃ,"普通の人"をぐぐる様のリアルタイム検索で見てみなよ,キーワード『自粛』で.」
  ボブ「おろ,『自粛は良くない』ってツイートがスゲーあるじゃん!」
ジョニー「次はニュースを検索!」
  ボブ「あれ,『街は自粛ムード』ってヤツばっかじゃん!」
ジョニー「どうよ?」
  ボブ「いや,『どうよ?』とか言われても……これだからマスコミは云々?」
ジョニー「んにゃ,ちゃうねん.」
  ボブ「よく分からないな.『自粛は良くない』って思ってるのに『街は自粛ムード』なの?」
ジョニー「どちらも信用するとそんなカンジだね.」
  ボブ「でもそれは変だよ.」
ジョニー「どうして?」
  ボブ「良くないって頭で分かってるのにその良くない事をやってるの?ワケが分からないよ……」
ジョニー「カール・ポパー『推測と反駁』の『社会科学における予測と予言』でこう言っているよ.」
陰謀によってなしとげられた結果が,めざされた結果と通常はなはだ異なるのはなぜか.陰謀があってもなくても,これは社会生活において普通に起こることだからである.そしてこの指摘によって,理論社会科学の主要課題を定式化する機会が与えられる.すなわち理論社会科学の主要課題は,意図した人間的諸行為の意図せぬ社会的反響効果を明らかにすることである.単純な例を挙げよう.ある人がある地域で一軒の家を緊急に買おうとする場合,かれがその地域の家屋の市場価値を釣り上げようと望んでいないことは,確実に仮定できる.しかしかれが買い手として市場に現れるという事実は,市場価値を上昇させる結果に導く.売り手についても同様な事がいえる.あるいは非常に異なった分野から一例をとれば,ある人が生命保険をかけようと決心する場合,かれは他の人にかれらの金を保険会社に投資する気を起こさせる意図などおよそ持っていないであろう.だがそれにもかかわらず,かれはそうすることになるであろう.
 このことからもはっきりわかるように,われわれの行為のすべての結果が意図された結果なのではない.
 ボブ「経済っぽい例だけじゃん.」
ジョニー「自粛ムードで逼迫しているとされている問題は経済の話でしょ?」
  ボブ「おおぅ……とすると,理論社会科学な方々に頑張って頂かないといけませんなぁ.あぁ,ついでにデマの問題もお願いしたいなぁ.」
ジョニー「ちょとタイム.ポパーせんせーのヨミが正しいとしてもだよ,コレは理論社会科学な方々が頑張ってもらうだけで問題が解決出来る様な話じゃないでしょ?」
  ボブ「え?」
ジョニー「つまりさ,『自粛は良くない』って思ってるのに『街は自粛ムード』になる何らかのプロセスが存在して,仮にその詳細が明らかになったとしても,対策を考えて啓蒙もしてくれるかもしれないけど学者様の領分はその辺までさ.デマに関しても同様だね.と言うか,噂や都市伝説のフィールドワークなら『オルレアンのうわさ』とか既にあるし,ネット上の怪文書で良ければ『現代伝説考』とか結構面白いよ.」
  ボブ「ヘイヘイヘイ,ちょい待ち,ちょい待ち.それじゃ問題が解決しないじゃん!」
ジョニー「自粛にしてもデマにしても当事者はボクたちだからね.もっと否定的に見れば,このヨミが当たってる保証はドコにもないよ.実際,リアルタイム検索の結果の一部には『まぁ自粛も仕方が無い』って意見もあるし,ニュース検索の結果の一部には『少しずつ自粛解禁のムード』みたいな話もあるしね.」
  ボブ「いや,まぁ,そうなんだけど……う〜ん.」
ジョニー「何を唸っているんだい?」
  ボブ「いやぁ,直接的に貢献出来るかと思ってた『街は自粛ムード』への対策もやれず仕舞いなのかなぁ,ってさ."普通の人"の『自粛は良くない』系のツイートにそれなりの支持が集まっているのは知ってるかい?」
ジョニー「それなりの支持が集まっている"普通の人"の『自粛は良くない』系のツイートってどれさ?」
  ボブ「5000RTを超えたコレとか.」
あなたが全財産の入った財布を落としたとします。あなたは「お金がなくて困った」と嘆いてました。すると通りすがりのオッサンが「あの人はお金がないのか。では私は遠慮をしよう」と、毎日2本飲んでいたビールを1本に減らしました。さて、あなたは何か得をしましたか? 自粛も同じことです。
 ボブ「この例え話なら,ボクは自粛するのがウマい判断だとは思えないんだ.」
ジョニー「うん,そう思うかもね.でも,このツイートにはオッサンが自粛する意図が何も説明されていないから,どうして『街は自粛ムード』になるのかは説明出来ないね.」
  ボブ「でも,このオッサンの判断はナンセンスじゃない?だから風刺になってるんでしょ?」
ジョニー「いや,だからさ.どうしてこのオッサンがナンセンスだとキミが思う様な判断をして自粛するのかが疑問なんであって,風刺したってオッサンが自粛する原因は説明出来ないよ.一部の人にはこの表現がお気に召して痛快に感じるのかもしれんケド.」
  ボブ「オーケー,ジョニー.じゃあ,このオッサンはなんでビールを一本にしたんだろ?」
ジョニー「ねぇ,ボブ.どちらかと言うとボクは合理的に判断する方だと思うんだが,キミはどうだい?」
  ボブ「なんだい薮から棒に,って,まぁ,いつもの誘導尋問だね……いいだろう,乗ってあげるよ.ボクもそれなりにイロイロ考慮した上でボクの基準で合理的に判断しているつもりだよ.」
ジョニー「だよね.でも,ボクたちってそんなに人生の勝ち組ってワケでもないよね,結構合理的に判断して生きてるつもりなのに.」
  ボブ「まぁ,技術オタクはそういうモノさ.」
ジョニー「なんで今更達観してんのさ.」
  ボブ「いいじゃん,ボクたち技術オタクが非リア充なのは横に置いておこうよ.」
ジョニー「なんかその表現は気に入らないケド,まぁイイか.つまりさ,ボクたちが各々の基準で判断していても思ったより望ましい結果にならないだけなんじゃないかと.」
  ボブ「それって,さっきポパーせんせーの言ってた事と同じじゃん.世の中ってのはウマい判断をして行動したと思ってもそうは問屋が卸しませんよ,って.」
ジョニー「ボクが示唆したい事は寧ろ逆でさ.結局望ましい結果になっていないなら,実の所,ボクたちは思ったよりそんなに高尚で合理的な基準で間違いなく望ましい結果を目指して判断して行動しているワケではないんじゃないかってコトなんだよ.」
  ボブ「ちょっと待ってよ,ソイツはアベコベだよ.」
ジョニー「別にボクはpost hoc ergo propter hocって言いたいワケじゃなよ,誤解しないでくれたまへ.百歩譲って,仮にキミの反論が正しいとしても『推論過程が論理的に誤っているから現実にそんな推論をするヒトはいない』なんてそれこそトンデモだよ.」
  ボブ「んな無茶苦茶な……じゃあ,もっとウマい判断をして間違い無く行動しろって事?」
ジョニー「キミがそうしたいならボクは別に止めはしないケド……新渡戸稲造って知ってる?」
  ボブ「5000円札の人!!1」
ジョニー「現行の5000円札は樋口一葉だけどね.彼は『武士道』って本を英語で書いたので海の向こうでは今も昔も結構有名らしいよ.」
  ボブ「へぇ,サムライだったんだね!!1」
ジョニー「彼は武士道を構成する徳の一つとして礼について,こんな風に書いている.」
礼は,私たちが泣く者とともに泣き,喜ぶ者とともに喜ぶことを要求する.このような教訓的な要請が,日常生活の些細な点にまで至る時には,ほとんど人の注意を引かない,ささやかな行為の中に現れる.あるいはもし仮に注意を引くとしても,在日二十年の宣教師夫人が以前私に語ったように,「おそろしくおかしい」行為に見えるのである.
 あなたは照りつける暑い日射しのもと,日傘もささずに戸外にいる.日本人の知り合いが通りかかる.あなたは彼に挨拶をする.すると彼はすぐに帽子をとる.——よろしい,これはきわめて自然のことである.しかし,彼が,あなたと話している間じゅう,自分の日傘を下ろして,照りつける太陽のもとに立っているというのは,「おそろしくおかしい」行動である.
 何と馬鹿げたことだろう!そう,その通りかもしれない.しかし,彼の動機は次のことにあるのだ.——「あなたは炎天下にいます.私はあなたに同情します.もし私の日傘が十分に大きければ,あるいは私たちが親密な知り合いならば,私は喜んであなたを私の日傘の下にいれてあげたい.しかし,私はあなたを陰に入れることができないから,せめてあなたの苦痛を分かち合いたいと思います.」
 これと同じくらい,あるいはもっとおもしろいこの種の行動は,単なる身振りや習慣だけのものではない.こうした行為は他人の快不快に向けられた思いやり深い感情の表現なのである.
 ボブ「二人で泣けば悲しみは半分,二人で喜べば喜びは二倍って事?そんな理由で自粛してるって言うのかい?」
ジョニー「まぁまぁ,ちょっと長いケドもう少し続きを聴いておくれよ.」
もう一つの「おそろしくおかしい」習慣は,わが国の礼の規範によって定められている.しかし,日本について浅薄な文章を書く人の多くは,これを日本人に一般的な,本末転倒の習慣にすぎないと簡単に片付けている.この習慣に接した外国人は,その機会に適当な返答をするのに当惑を感じたことを告白するだろう.
 アメリカにおいては,贈り物をする時,贈る側は受け取る側にその品物を褒めそやす.しかし,日本ではこれを軽んじたり,悪く言ったりする.
 アメリカ人の底意はこうである.
「これはすばらしい品物です.もしそうでなければ,私はそれをあなたにあげたりはしないでしょう.およそ良い品物以外の物をあなたにあげることは,無礼でしょうから.」
 これとは対照的に,日本人の気持ちは次のようなものである.
「あなたはいい人です.どんな品物もあなたに十分ふさわしくありません.何をあなたの足下に置いても,あなたは私の好意のしるしとして以外は受け取ってもらえないでしょう.この品物を,物そのものの価値ではなく,しるしとして受け取ってください.最高の贈り物であっても,それをあなたにふさわしいほどすばらしいと言うことは,あなたの価値に対して侮辱となるでしょう.」
 この二つの考え方を並べてみれば,究極のところではまったく同じ考えであることがわかる.どちらも,「おそろしくおかしい」ことではない.アメリカ人は贈り物の素材について言っており,日本人は贈り物をするに至った気持ちのことを言っているのである.
私たち日本人の礼儀感覚が,その振る舞いのあらゆる枝葉末節にまで現れるからといって,その中のもっともつまらないものを取り上げ,それを典型とみなし,それによって原理そのものを批判するのは,誤った結論の導き方である.
 ボブ「だから営業のヒトは"粗品"って書かれた紙で包まれた手ぬぐいやらタオルをくれるんだね!」
ジョニー「まぁ,本音か建前のどちらで考えているかは別の話だし,営業のヒトが持ってくる手ぬぐいやらタオルやらはホントに粗品だからありのままと言えばありのままなんだけど.」
  ボブ「つまり,キミは自粛肯定派なワケ?」
ジョニー「そう言うキミは自粛否定派の様だね.でも,ボクは大して自粛なんかしてないよ.寧ろ不謹慎な方さ,余震の緊急地震速報にジョジョ立ちで待機したり,肩パッドと火炎放射器を揃えようとしたけれど無免許でバギーを運転出来ないコトに気付いたりする程度にはね.でも,この件に関してはさっきの5000RTされた反自粛ツイートよりも新渡戸稲造の文章に軍配を上げたいね,個人的には.」
  ボブ「今を生きる市井の人達5000人の意見よりも5000円紙幣で名前が知られている特権階級の権威を盾にするんだね!!1」
ジョニー「まぁまぁ,落ち着けよ.」

  ボブ「で,原因がハッキリしないまま対策も打てず仕舞いなんだけど?」
ジョニー「だから最初に言ったじゃないか,眉唾だって.」
  ボブ「いやこんだけネタを広げておいて何も成果が無いってのは骨折り損の草臥れ儲けじゃないか.」
ジョニー「ホントにそうかい?キミの今持っている意見は最初と何も変わってないのかい?」
  ボブ「それはあとで胸に手を当てて考えてみるコトにするよ.」
ジョニー「ねぇ,ボブ.キミは地震があってからどんなコトをしたの?」
  ボブ「そうだな……使ってない時間はブツのコンセントを抜くとか厚着して暖房を我慢したりとか?」
ジョニー「Gentooユーザーはemergeを押さえ気味に且つピークシフトを心がけるコトって言う御触れが出たね.」
  ボブ「それから大した額じゃないけど募金もしたよ.」
ジョニー「もともとヒキコモリの技術オタクってさ,あんまコンスタントに消費はしないヤツも居たりするから,そう言うヤツは結構溜め込んでるよね.たま~に一般人には理解不能なブツにいきなりおかしな額の投資をしたり.逆に,常にガジェットやらなにやらに過剰投資気味で金欠でヒーヒー言ってるヤツも居るけどさ.」
  ボブ「ソイツは言わないお約束だろう,ブラザー.あぁ,そう言えば,食品の産地を確認して買う様にしたよ,被災地産の米を買ったりね.」
ジョニー「まぁ,計画停電はもともと必要なかったとか,被災地支援の消費活動を明言しつつも実際には実行しないなんてカンジのブラッドリー効果的なモノも現れそうだけどね.」
  ボブ「どうやら今日のキミは話を丸く収めようって気は無いみたいだね.」
ジョニー「じゃあ,オチはキミに任せようか!」
  ボブ「Pray for Japan!!1」